フィンランドの付加価値税(YF)

付加価値税(VAT)は、全旅程が国内線向け、または国際線に接続する国内線向けの航空券および EMD すべてにおいて、該当する国内線の運賃、税金、手数料およびサーチャージ(YQ/YR)などの料金に対して徴収されます。

VAT が適用される場合

交通手段が国内の付加価値税(VAT)対象である場合は、VAT は、適用される国内線の通行税、手数料および YQ/YR などの料金を含んだ運賃に基づいて算出されます。

国内 VAT は販売時に徴収され、航空券の税金欄に「YF」というコードが表示されます。また、レシート/請求書にも記載されます。

通し運賃から YF を算出し適用する際には、以下の基準に従ってください(2016年10月1日以降に発券された航空券および旅行が対象です)。

  • フィンランドのゲートウェイ地点(国内線から国際線、国際線から国内線への乗り継ぎを行う空港)で24時間を超えるストップオーバーがある場合、VAT は、国際線の通し運賃の国内線区間にも適用されます。
  • 運賃の構造上、乗り継ぎを行うゲートウェイ地点に運賃の区切りがない場合は、マイルを按分して、課税対象となる国内運賃を確定してください。

例:

  • PAR-OUL 間の通常の通し運賃として算定された PAR-HEL-OUL 間の片道運航(ヘルシンキでのストップオーバーが24時間を超える場合):VAT の算定を目的とした HEL–OUL 間の運賃確定のために、マイルを按分します。
  • PAR-OUL-PAR 間の通常の通し運賃として算定された PAR-HEL-OUL-HEL-PAR 間の往復運航(ヘルシンキでのストップオーバーがともに24時間を超える場合):VAT の算定を目的とした HEL–OUL 間および OUL-HEL 間の運賃確定のために、マイルを按分します。


VAT の通し運賃への適用

付加価値税(YF 税コード)を以下のように修正します。

  • VAT は、国際線の通し運賃に含まれる国内線の区間全体(フィンランドの始発地点からフィンランドのゲートウェイ地点までおよびフィンランドのゲートウェイ地点からフィンランドの終着地点までの区間)にも適用されます。ただし、国際線の通しの旅程(国内線から国際線および国際線から国内線への乗り継ぎ)において、フィンランドのゲートウェイ地点または他の国内の中継地点でのストップオーバーが24時間を超える場合に限ります。
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    •   現にこうしたストップオーバーがあるものの、フィンランドのゲートウェイ地点に運賃の区切りがない場合や、国際線運賃の構造上、その他の国内地点がない場合は、マイレージを按分して課税対象となる国内運賃部分を確定します。

 

例:

国内線から国際線に乗り継ぐ場合

1. OUL – HEL(ストップオーバー) – PAR

  • 国内線区間の運賃(OUL – HEL)に VAT を適用してください。
  • 旅程に該当するその他のフィンランドの税金、運賃、手数料および YQ/YR 料金に対してVATを適用します。

2. OUL – X/HEL(乗り継ぎ) – PAR

  • VAT は運賃に適用されません。
  • VAT は、旅程に該当するその他のフィンランドの税金、運賃、手数料および YQ/YR 料金には適用されません。

国際線から国内線に乗り継ぐ場合

1. PAR – HEL(ストップオーバー) – OUL

  • 国内線全区間の運賃(HEL–OUL)にVATを適用してください。
  • 旅程に該当するその他のフィンランドの税金、運賃、手数料および YQ/YR 料金に対してVATを適用します。

2. PAR – X/HEL(乗り継ぎ) – OUL

  • VAT は運賃に適用されません。
  • VAT は、旅程に該当するその他のフィンランドの税金、運賃、手数料および YQ/YR 料金には適用されません。

フィンランド国内線

旅程におけるフライトやサービスがフィンランド国内に限定される場合、国内線にはVATが適用されます。

以下の場合は適用除外となります(すべての空港が対象):
国内線が国際線定期便に直接接続する場合 – 最初に出発する国際線定期便を利用し – 最初に利用可能な乗り継ぎ時間が24時間以内の場合。

航空券が別々に発行された場合は、国内線の航空券のエンドースメント欄(FE行)に国際線の航空券番号を入力してください。こうすると、VAT 抜きで国内線航空券の運賃計算ができます。